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私たちの身の回りにはミシンを使って縫ったものがたくさんあります。ミシンは江戸時代末期に日本に伝えられたものですが,これまで学習してきた手縫いとの違いはどこにあるのでしょうか。ミシンの縫い目は,隙間なく針目が揃い,表裏が同じようになります。これは,手縫いにはできないことです。上糸と下糸とをからませて縫うことから,丈夫で速く,美しく縫うことができます。ミシンに向かう際の姿勢は,ミシンの正面に構えること,針棒が縫う人の鼻の中心を通ることです。2人に1台で使いますので,ペアで見合って取り組みます。最初は,空縫い(糸を取り付けないで縫う),次に実際に糸を付けた状態で縫ってみました。これから,まだ上糸のかけ方を学びます。子どもたちは早速気付きました。「端っこから,なんかほどけてきちゃうよ」その通りなのです。手縫いでは,縫い始めは「玉結び」,縫い終わりは「玉どめ」を行い,糸のほつれを防いでいます。ミシン縫いで,その役目を果たすのは…いったい何なのでしょう?