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11月2日から4日の間、東日本大震災に係る岩手県釜石市の復興事業等のため派遣している職員の激励と釜石市や陸前高田市などの海岸沿いの東日本大震災の被災地を視察してきました。
釜石市へは、今年10月から来年3月までの6カ月間、職員を派遣しており、この職員の激励と現況報告、野田武則釜石市長とお会いしてお話をお聞きしました。
釜石市では、市長から復興状況等について話を聞き、その後、市内の被災地を視察しました。市内ではまだまだ工事がされていましたが、復興はかなり進んでいるとのことで、ここ数年で復興事業は終わるとのことでした。
今年8月に台風10号による豪雨で大きな被害を受けた岩手県岩泉町では、まだまだ周辺で工事が行われており、その爪跡は、一部が今なお当時のままの残ったままとなっていました。豪雨災害の大きさと自然の力のおそろしさをまじまじと見ることとなりました。
この岩泉町にあり、三陸海岸から20kmほど入った山間部に位置する「中洞牧場」では、里山や山林を酪農の場として活用した山地(やまち)酪農を実践しており、広大な山約50㏊に約100頭の牛が放牧されています。このような急な斜面の山で牛が自然のまま放牧できるのかと驚きました。
あの震災から5年が過ぎました。
時の経過とともに、日常を取り戻すことができている人も多い反面、まだまだ困難な状況の中、復興への長い道のりを覚悟しながらも、必死にがんばっている人が多くみえます。
道路や施設、交通など面のインフラ復旧は早く進んできたようです。これからいよいよ、仮設住宅に住む約10万人の方々の住まいの移行が始まり、まちづくりが本格化していきます。
災害はいつ起こるかわかりません。家族や親友など大切な人を守るためにも、日々互いに防災意識を高め、東日本大震災や過去の災害での教訓を忘れないことが大切です。