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11月14日、小和田哲男静岡大学名誉教授が来市され、美濃国守護土岐氏の最後の居館「大桑城(おおがじょう)」跡が現存する古城山(山県市大桑)と土岐氏支流の武将の一人である明智光秀の伝承地などを訪れました。実際に古城山を登山し、尾根と尾根の斜面を平らにならして造られた曲輪(くるわ)や主郭部や竪堀などの遺構、当時の様子を感じられる大桑地区を山頂から眺望いただきました。
小和田名誉教授は、大河ドラマなどの数多くの時代考証や歴史番組での解説を担当。戦国武将などの史実に照らし合わせ、現代の世を生き抜くヒントを分かりやすい言葉で伝えるなど、戦国時代史の第一人者のひとりです。
岐阜市と山県市の文化財担当者から説明を受けた小和田名誉教授からは、「戦国時代に権力を持っていた土岐氏の拠点である大桑城跡をようやく見ることができた。当時のまま、壊れることなく遺っているところも見られて貴重な体験ができました。」と述べられました。
市内には、市史跡「四国堀跡」をはじめ、斎藤道三との戦いで戦死した者を弔う「六万墓」、明智光秀の母が身ごもった際に祈ったという「行徳岩」、明智光秀の墓と伝承される「桔梗塚」、土岐氏の菩提寺である「南泉寺」や土岐氏の氏神を祭った「十五社神社」などがあります。
2020年には明智光秀の生涯を扱った大河ドラマ「麒麟がくる」が放映される予定です。
岐阜県内のゆかりの地をはじめ、山県市にもぜひ足をのばしてみませんか。
土岐氏は清和源氏の流れをくむ美濃を地盤とした武士の一族です。室町時代初期には、足利尊氏などの信頼を得て、美濃、尾張、伊勢の3国の守護に任命され、戦国時代にかけて美濃国守護を務めました。古城山の大桑城に居を移した土岐氏は、当時親交のあった越前朝倉氏の拠点だった一乗谷(福井市)にならって城下町を整備し栄華を極めました。しかし、土岐氏最後の守護である土岐頼芸は、勢力を増していた斎藤道三との戦いに敗れて落城し、没落。
桔梗塚(小和田氏(左から2人目)
白山神社
古城山
十五社神社
桔梗塚
行徳岩
古城山山頂から大桑地域を望む
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