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市人権教育講演会「報道と人権」を開催[令和元年8月]

記事ID:0004426 更新日:2019年8月27日更新

 8月23日、美山中央公民館で、松本サリン事件の第一通報者である河野義行氏を講師に招き、「報道と人権」と題した人権教育講演会を開催しました。

 河野氏は、1994年6月「松本サリン事件」に遭遇。サリンの後遺症に苦しむ最中に警察から家宅捜索や事情聴取を受けるだけでなく、マスコミからも容疑者扱いをされました。その後無実が証明されるまでの間、心身ともに疲労を強いられる日々を過ごされました。

 河野氏は、「当時、マスコミがスクープを狙い事実を捻じ曲げて推測で速報を流したことから、世間は私を「犯人」として見るようになった。また、自宅には無言電話や脅迫状が届くようになり家族との穏やかな生活が一変した。警察からも自尊心を剥ぎ取るように自白を強要されるなど、心が潰される思いをした。しかし、守るべき家族と支えてくれた友人がいたため孤立せずに戦うことができた。皆さんも自分を100パーセント信じてくれる人を作ってほしい」と訴えられました。

 現在は手軽にインターネットを利用できるため、情報の一部だけを鵜呑みしてSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用した差別や人権侵害が悪意なく行われることもあります。私たちも知らぬ間に加害者になっていることがないよう、一人ひとりが情報社会での生き方を模索する必要があるかもしれません。

講演会の様子の画像
講演会の様子

河野義行氏の画像
河野義行氏

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