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ジャンボタニシ(スクミリンゴカイ)の被害を防ぎましょう

記事ID:0025860 更新日:2021年11月24日更新

ジャンボタニシとは

 ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は南米原産の湛水性巻き貝で、1980年代に食用として日本に輸入され、後に野生化したものです。イネのほかイグサやレンコンなど、水田作物を加害するため、侵入有害動物として全国各地で注意喚起されています。近年、当市でもジャンボタニシの発生が増加しているため、対策などをして被害を防ぎましょう。

イネに対する被害

 移植後3週間位までの若いイネが食害を受けます。ジャンボタニシの摂食は水中内で行われるため、深水の水田で被害が大きくなります。

 ジャンボタニシの生態

成貝

 タニシと比べ「大きい・ずんぐりしている・開口部が大きい・長い触角がある」などが主な特徴です。また、タニシが胎生(母体内で卵が孵化)に対して、ジャンボタニシは卵生(卵が産み出されて発育)で、ピンクの卵塊の有無で確認できます。4月~10月頃が繁殖期で、約4日間隔で産卵を繰り返します。

ジャンボタニシ

 

 

 

 

 

卵塊

 ジャンボタニシの卵塊は長さ3cm、幅1.5cmほどで、ピンク色をしており、コンクリート壁や水上の植物などに産み付けられます。卵は2週間程度で孵化し、約2カ月で成貝になります。

ジャンボタニシの卵

 

 

 

 

 

ジャンボタニシの防除対策

貝や卵塊の捕殺(密度低減)

 貝、卵塊を見つけ次第、捕殺します。卵は水中では呼吸できないので水中に払い落とすことで駆除できます。卵塊の払い落とし作業は4~5月は2週間毎,6~10月は1 週間毎に行ってください。なお、孵化直前の卵(卵が褐色に変化したもの)は水に落としても死なないため取り除きます。

本田への侵入防止

 取水口や排水口にネットを設置して本田への侵入を防ぎます。

厳寒期の1~2月に2回程度の耕起

 地下0~5cmで越冬するため、冬季に地表面を高速ロータリ耕で貝が傷つき死滅します。ロータリ耕で殺貝できなくても、地表面に出させることで寒さに当てて殺貝できます。
(浅く細かく耕すと貝が破壊されるため、作業速度を遅くし、回転数を早くする。)

薬剤散布

 田植後約20日間は被害が大きく、また同一ほ場では深水のところに被害が集中するので、効率的な薬剤散布を考えましょう。薬剤散布は、水田全体に均一散布が基本となります。水口周辺や、深水になる場所は、被害が多い傾向にありますが、所定の範囲内で多目に散布することをおすすめします。

注意

 ジャンボタニシには、人体に有害な寄生虫がいる場合があるため、絶対に素手で触らないでください。もし触ってしまった場合はすぐに十分な手洗いをしましょう。

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