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野生鳥獣を寄せ付けない環境づくりが被害対策の第1歩
近年、野生鳥獣による被害は、農林水産物をはじめ自動車との衝突事故、家屋への侵入など多方面へ広がっています。
鳥獣被害が増加したのは、野生鳥獣にとって集落が「エサ場」となり「人慣れ」が進んだことが原因といわれています。
集落を野生鳥獣のエサ場にしないよう、また、容易に集落に接近・侵入できないような環境づくりをする必要があります。環境づくりには、個々の住民が個人的に行うよりも、集落ぐるみで実施したほうが効果的です。集落の皆さんで話し合い、共通意識を持って取り組みましょう。
環境づくりのチェックポイント
耕作放棄地、山沿いのヤブは刈り払う!
見通しの悪い荒地は野生鳥獣の絶好の隠れ家、通り道となります。また耕作放棄地で伸びるクズの根はイノシシのエサです。
ヤブ化した竹林は間伐、皆伐する!
竹林で毎年育つタケノコはイノシシやサルの好物です。
収穫の取り残しやクズ野菜、生ゴミなどを集落周辺に放置しない!
埋めたりコンポストで堆肥化したりして、野生鳥獣のエサにならないよう処理しましょう。
収穫していない柿や栗などの果樹は伐採する!
人間が食べていない果物もイノシシやサル、クマにとってはごちそうです。
お墓のお供え物は家に持ち帰る!
故人へのお供え物もサルにとっては餌(え)付けと同じです。
冬期の集落周辺の雑草は青々とさせない!
冬期の集落周辺の雑草は、シカが越冬するための貴重な食料源となります。秋に草刈りをすると冬に緑草が再生してシカをおびき寄せてしまうので、草刈りは夏までにとどめます。
秋耕起をする!
ひこばえ(二番穂)や落ち穂はエサの少ない冬期の貴重なエサとなります。