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セルフメディケーションと市販薬(スイッチOTC医薬品)の普及
セルフメディケーションとは
世界保健機関(WHO)では、セルフメディケーションを「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義しています。日頃からの健康管理を行い、軽度な体の不調は特定の成分を含むスイッチOTC医薬品(要指導医薬品および一般医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を上手に活用することで、医療費も節約でき毎日健康に過ごすことができます。
※OTCは「Over The Counter(対面越し)」の英語の略
セルフメディケーション税制
対象者が自分や同一生計の家族が購入した特定のスイッチOTC医薬品の年間購入額が、合計12,000円を超える場合、確定申告をすることで所得税の控除(医療費控除 限度額88,000円)を受けることができます。
対象者
所得税や住民税を納めていて、次のいずれかを受けている人
- 特定健康診査(メタボ健診)
- インフルエンザ等の予防接種
- 勤務先で実施する定期健康診断
- 市町村が実施するがん検診
- 保険者が実施する健康診査(人間ドックなど)
対象となるスイッチOTC医薬品
ドラッグストアで購入できる医薬品のうち、厚生労働省ウェブサイト<外部リンク>に掲載されているスイッチOTC医薬品が対象です。
対象商品のパッケージには左の識別マークが入っています。
領収書(レシート)には、控除対象であることを示す★印などが記載されています。
制度の利用方法
確定申告に、「対象となるスイッチOTC医薬品の購入費の明細」を添えて申告してください。
※令和3年分以後の確定申告を令和4年1月1日以後に提出するとき、定期健康診断などを受けたことを証明する書類(令和2年分以前は提出必要)の添付は不要です。申告以後5年間は、税務署から提示が求められる場合がありますので、ご自宅などに保管してください。
※セルフメディケーション税制は医療費控除の特例であり、通常の医療費控除と同時に利用することはできませんので、どちらか一方を自分で選択して申告することになります。
関連ページ
- 厚生労働省 「セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について」<外部リンク>
- 国税庁 「No.1129 特定一般用医薬品等購入費を支払ったとき(医療費控除の特例)【セルフメディケーション税制】」<外部リンク>