Q.  一般論として、市町村合併のメリット・デメリットは何?
A. ○合併によるメリット
   1.住民の利便性の向上
   2.サービスの高度化・多様化
   3.重点的な投資による基盤整備
   4.広域的な視点に立ったまちづくりと施策の展開
   5.地域のイメージアップ
○合併によるデメリット
   1.役場が遠くなって不便になるのではないか
   2.中心部だけが栄えて周辺部はさびれないか
   3.住民の声が届きにくくならないか
   4.各地域の歴史、文化、伝統等が失われないか
   5.サービス水準が低下し負担が重くなることはないのか

Q.  市町村合併するのに期限はあるの?
A.  市町村が合併する場合、何日までに合併しなければならないという期限は
特にありません。
 ただし、合併時に財政的支援等を受けられる合併特例法の有効期限が平成17年3月31日であることから、この日を一つのめやすとして考えることができます。

Q.  3町村が合併して「市」になれると聞きますが、合併期日である平成15年(2003年)4月1日に、もし、人口が3万人を下まわった場合でも「市」になれるのですか?
A. 「市」になることができると考えられます。
 なぜなら、法律の規定により、最近の国勢調査等の結果データを使用することとなっており、合併時における「最近の国勢調査」とは、平成12年国勢調査となることが考えられ、その調査人口は30,951人となっているからです。
(注)合併特例法の規定により、平成16年3月31日までに合併する市町村は、人口3万人以上の要件のみで市になることができます。

平成12年国勢調査確定値
町村名 人 口
高 富 町 18,795人
伊自良村 3,287人
美 山 町 8,869人
3町村合計 30,951人
 
Q.  3町村が合併して市になった場合、住民税や固定資産税は高くなるの?
A.  合併して市になったからといって、基本的に税金が高くなることはありません。(国民健康保険税は除く。)
 現在、高富町、伊自良村、美山町がそれぞれ賦課している地方税には、住民税(個人・法人)、固定資産税、軽自動車税等があります。これら地方税の税率については、3町村とも標準税率を用いており、同一です。
 新市において、これら地方税は、市税として現行のとおり(現在の3町村の制度のまま)とすることが決まりました。
 また、合併時に都市計画税等の新たな税を創設しないことも決まりました。

Q.  新市において、住所はどのように表されることになるの?
A.  字の区域及び名称は現行のとおりとすることとされましたので、住所は次のように表されることになります。

    《 現 在 》
          ・岐阜県 山県郡 高 富 町 高木1000−1
          ・岐阜県 山県郡 伊自良村 大門922−4
          ・岐阜県 山県郡 美 山 町 谷合1358−1

    《 合併後 》
          ・岐阜県 山県市 高木1000−1
          ・岐阜県 山県市 大門922−4
          ・岐阜県 山県市 谷合1358−1

Q.  現在の高富町役場は「山県市役所」となりますが、伊自良村役場と美山町役場はどうなるのですか?
A.  新市において、伊自良村役場は「山県市伊自良支所」、美山町役場は「山県市美山支所」となります。
 また、現美山町中央公民館敷地内に、引き続き「山県市西武芸出張所」を設置します。

Q.  新市の名称は「山県市」に決定されましたが、「山県」という地名は、歴史的にはいつから使われているのですか?
A.  「山県」は古代から受け継がれてきた古い地名で、正倉院文書である大宝2年(西暦702年)「御野国(みののくに)山方郡三井田里戸籍」に「山方郡」として登場しています。
 これは、正倉院に現存する戸籍の中で最も古い戸籍のひとつであり、全国でわずか14箇所分しか残っていない大変貴重な史料です。
 そして、天平勝宝2年(西暦750年)の美濃国司解には「山県郡」と表記されています。

Q.  新市において、自治会・区はどうなるの?
A.  自治会・区の組織と区域は、現在のまま新市に引き継がれます。名称については、高富町は自治会、伊自良村と美山町は区という名称を用いていますが、合併時に「自治会」に統一されます。また、新市の自治会組織図は下図のようになります。

                  ┌─ 高富地域
                  │   地区自治会連合会(5)─74自治会
     市自治会連合会 ─┼─ 伊自良地域
                  │   地区自治会連合会(2)─10自治会
                  └─ 美山地域
                       地区自治会連合会(7)─72自治会

Q.  合併によって住所が変わった場合、運転免許証やパスポートの住所更手続きは必要なの?
A.  自動車運転免許証の本籍、住所は更新時に変更しますので、合併時に変更の手続きを行う必要はありません。なお、更新前に変更を希望される方は、最寄りの警察署及び県内の運転者講習センターで手続きをすることができます。
 パスポートについては、住所変更の手続きは必要ありません。

Q.  現在、伊自良村では、自動車購入時に「車庫証明書」は必要ないのですが、新しく市となると必要になってくるの?
A.  自動車については、合併前に既に保有していた車両については、登録変更等をしない限り、合併時に、市になったからといって必要になるものではありません。合併後に登録等する車両については、「車庫証明書」が必要になってきます。

    ◇「車庫証明書」が必要となってくる場合の具体例
       ○合併後において、自動車を新規に運行の用に供するとき
       ○合併以前から現に自動車検査証の交付を受けて運行の用に供されている
        自動車について
          ・保有者が変わったとき
          ・保有者の使用の本拠の位置に変更があったとき 等

    ※なお、軽自動車については、今までどおり「車庫証明書」は必要ありません。

Q.  新市において、乳幼児医療費の助成はどうなるの?
A.  現在、高富町と伊自良村は、5歳に満たない児童を対象に、美山町は、出生の日から6歳に達した日以降における最初の3月31日までの児童を対象に、乳幼児医療費の助成を実施しています。
 新市において乳幼児医療費の助成は、出生の日から小学校就学前(6歳に達した日以降における最初の3月31日まで)の児童を対象に実施されます。 

Q.  新市の地域情報化はどうなるの?
A.  現在、高富町だけが有線テレビ事業を実施していますが、新市においては、有線テレビ事業を全市に拡大して実施し、テレビ地上波のデジタル化にも対応していきます。
また、幹線の光ファイバー化により、双方向通信に対応した高速インターネットを利用できるようになります。
 
Q.  新市において、都市計画区域はどうなるの?
A.  現在、高富町の全域が都市計画区域に指定されており、新市になった場合、都市計画区域の指定は現行のままで変わりません。
 なお、都市計画区域に指定されていない伊自良地域及び美山地域を含めた新市の都市計画の見直し等については、新市において調整されることになります。
 
Q.  3町村が合併すると、町村長、助役、収入役などの特別職の職員が削減されるのは分かりますが、一般職の職員はどうなるのですか?
A.  現在の3町村の一般職の職員は、合併特例法の規定により新市の職員としてそのまま引き継がれます。
 職員数については、新市において定員適正化計画を策定し、定数の削減に向けて努力していくことになります。

Q.  新市において、「財産区」はどうなるの?
A.  現在、山県郡には、高富町に高富財産区、美山町に葛原財産区、谷合財産区、北武芸財産区、青波財産区、富永財産区、乾財産区の合わせて7つの財産区があります。
 これらの財産区有財産は、合併後もそのまま財産区有財産として存続することになります。

Q.  「新しいまちづくりに関する住民意識調査」は、どんなことに利用するの?
A.  山県郡3町村の将来について、住民のみなさんが実際どのように考えていらっしゃるのかを把握するための意識調査です。
 この意識調査の結果を参考にして、合併後に誕生する新市のビジョン、マスタープランとなる「新市建設計画」を策定します。

Q.  「新市建設計画」とは何?
A.  合併に際し、3町村の住民のみなさんに対して将来に関するビジョンを提供し、これによって住民のみなさんが合併の適否を判断するという、いわばマスタープランとしての役割を果たすものです。

Q.  20年、30年先のことも視野に入れた説明をしてほしい。
A.  地方分権、少子・高齢化のさらなる進展や経済状況の変化などにより、地方行政は大きく変わると見込まれます。極めて難しい問題ですので、今後研究してまいります。










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