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大桑城跡の「赤色立体地図」が完成
大桑城跡の「赤色立体地図」が完成
大桑城跡の調査の一つである地形測量調査により、大桑城跡の「赤色立体地図」が完成しました。
これにより、美濃国守護の土岐氏が整備し、斎藤道三と対峙した大桑城跡の姿を明瞭かつ立体的に見ることができるようになりました。
赤色は人に立体感を感じさせるのに有効な色彩であり、赤色立体地図では、尾根は明るく、谷は暗く、急斜面はより濃い赤色で表現されています。
大桑城の赤色立体地図からは、
・大桑側や富永側の急傾斜や青波側の緩傾斜などの詳細な地形
・曲輪、堀切、竪堀などの大桑城に伴う痕跡の正確な位置
・これまで把握されていなかった人工的な地形
を見ることができます。
大桑城は、斎藤道三との戦により1543(天文12)年に落城しますが、道三は大桑城の地形や防御施設に阻まれ、かなり苦戦したのではないでしょうか。
今後は赤色立体地図を活用し、大桑城跡の全体像の解明のため調査を継続していきます。
大桑城跡の「赤色立体地図」を、下記のとおり市内の6施設に展示します。この機会に、ぜひ間近で見学してください。
展示施設 : 山県市役所本庁舎(1階市民ホール)
文化の里 古田紹欽記念館(特別企画展「美濃と越前をつなぐもの」内)
山県市図書館(エントランス)
高富中央公民館(ロビー)
伊自良中央公民館(ロビー)
美山中央公民館(ロビー)
展示期間 : 令和2年10月14日(水曜日)~令和2年12月20日(日曜日)
※ 各施設の開館日は、市のHPを確認してください。