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【移住者】元気を運ぶ鳥となり、誰もが自分らしくいられる場所を共に作る

記事ID:0047878 更新日:2025年3月24日更新

Iさん(一般社団法人 Subako  代表)
(30代) 伊自良地区(軽井沢(長野県)から移住)

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ネコがつないだご縁

ネコ

 料理を生業としていく中で、材料とする食材や、それを育む生産者、農や猟という生き方に触れ、一皿という目の前の料理だけでなく、関わるすべてのものに大きな息吹があることを知りました。誰もが自分らしくいられる場所を共に作り、農を中心とした教育活動を行いたいと考え、移住先や活動拠点を探していました。
 飼っているネコの里親が揖斐郡池田町の方で、その方と山県市の料理店へ行った時に、お店の方から近所に空き家があることや大家さんのことを教えてもらいました。とんとん拍子で話が進み、山県市への移住を即決し、その後、2~3週間のうちに山県市に移り住みました。

離れる理由が無い。必要なものはすべて揃った。

サポートメンバー

 仕事上、全国へ移動が多く、この場所は、西に行くにも東に行くにも便がいいです。岐阜市まで30分もかからないのに、静かで、かといって全く人がいないわけでもなく、ちょうどいい。
 近所の方も良い人ばかりで、困る前に声をかけサポートしてくれます。山のことを教えてくれる人もいました。
 現在は、地元の高校と一緒にカフェイベントを行ったり、婦人会を開き、地域の方と交流しながら自分自身の考えを深めています。
 離れる理由が無い、必要なものはすべて揃ったと感じています。

食を通じた原体験「Subako」の運営

食材

 両親がいなかったり離れているため、経済的に支えがなかったり、充足感を得られない子どもたちや、既存の教育に当てはまらず、自己肯定ができなくなってしまった子どもたちが頼れる場所となり、一人一人が望んで成長できるよう健全な環境を作ることをめざして、「Subako」を運営しています。自然豊かな環境でおいしいごはんを食べて暮らしながら、自分を見つめなおし、暮らしを整え、適応する能力で経済的精神的に自立していくサポートをしています。

今後は教育のフィールドを広げたい。

 

本人

 

 四季を楽しみ、穏やかな毎日を大切にしてきた日本人ですが、いつしか現代では目まぐるしい作業に追われ、食べることはおざなりになってしまっています。
 『食べることは生きること』
 素材に寄り添い素材を生かす料理を作るように、人に寄り添いその人がありのまま輝けるように共に学び、共に経験したい。

 田舎にうまれた強さをもっと持って欲しい。
 私はこれが好きと言えるものを見つけて、この地に生まれた誇りを持って欲しい。
 今後は、さまざまな人と共に学べる、教育のフィールドを広げていきたいです。

(令和7年3月掲載)