ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > やまなび > 【移住者】すべての出逢いに感謝しています

本文

【移住者】すべての出逢いに感謝しています

記事ID:0007480 更新日:2020年2月26日更新

Hさん(介護福祉士)
(60代) 高富地区(愛知県から移住)

トップ

框(かまち)も柱も立派な家

1枚目

「私は22歳で愛知県西部の農家に嫁ぎました。子育てや両親の介護は一通り済ませ、その間に夫と懸命に働き、理想の家も建てました。バリアフリーで申し分ない家です。ただ子どもたちは自立し、二人で住むには広過ぎます。一番の問題は田畑です。この先、田んぼの草刈りは体力的に厳しい。これを“終活”というのでしょうか。いっそ身の丈に合った家に引っ越すのがいいかもしれないと夫婦で話し合いました。山が好きでしたから、山に近い土地がいいと夫にお願いして、恵那と山県を見て回りました。そして、山県市の最後に見た物件がこの家です。玄関の框や柱の部材の良さにまず目を奪われました」

初めての一人暮らしを満喫

2枚目

「駐車場は広くて、庭は手入れが行き届いていて美しい。収納が1階に17つ、2階に9つあって機能的です。ほどよい小さな畑もあります。物件を見た帰りの道、すでに二人の気持ちは決まっていました。
購入後は、まず家を掃除しようと私が時々訪れるようになりました。知り合いがいない土地でしたが、スーパーの休憩スペースで何気なく話しかけた人がたまたま同じ介護職だったので、就職の相談に乗ってもらいました。その後、就職先が決まり、昨年8月に私だけ先に引っ越しました。初めての一人暮らし。職場は気のおけない人ばかりで毎日楽しく過ごしています」

使用説明カードに心くばり

3枚目

「山県市に来て、人の出逢いに何よりも感謝しています。特に、この家の以前の持ち主の方は、私たちが住み始めてから困らないようにと、暮らしに必要な道具類をわかりやすく整然と収納してくださっていました。その中には、手書きの使用説明カードがついているものもあって、細やかな心くばりが随所に感じられました。洗面台のタオルも新品がかかっていました。本当に有り難いことです。今は、こうしていただいたご恩や学びを次につなげていきたいと思っています。
また、離れて住むことで夫との時間がより大切に感じられるようになりました。台風の時、夫は私を心配して、わざわざ来てくれたりもしました。とても心強かったですね」

人の縁とは不思議なもの

4枚目

「最近は娘がインターネットで周辺の観光スポットやおいしいお店を調べてくれて、よくドライブにいきます。夏には、伊自良湖、岩井山の田楽、武芸川や板取の温泉、21世紀の森公園、モネの池、百々ヶ峰。秋には、四国山の栗まつり、伊自良の連柿も見に行きました。インスタグラムを始めて、写真を撮ることが楽しくなりました。
人の縁とは不思議なものです。求めても手に入るものではなく、人と人の思いがつながったときに生まれます。人生はタイミング。ただそのタイミングも自分から行動しないと訪れません。今は移住に一歩踏み出して本当に良かったと思っています」

(令和2年1月 掲載)