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農産物直売所で産直野菜を購入&ランチで楽しむ
農産物直売所で産直野菜を購入&ランチで楽しむ
安全・安心なおいしい産直野菜はいかが?
みずみすしい新鮮な野菜がずらりと並ぶ
季節ごとに彩りを変える美しい山々、夏にはアユが泳ぐ清流、豊かな土壌。そんな大自然が山県市の農産物をおいしく育ててくれます。
秋の終わりに市内の農産物直売所2カ所を訪ねてみました。いずれも有機物などを有効に活用した土づくりや、環境への負荷の大きい化学肥料、化学合成農薬などの効率的な使用と節減を基本とし、環境に負荷をかけない「ぎふクリーン農業」で育成され、さまざまな厳しい基準をクリアした安全・安心な野菜類がたくさん並びます。
出かける前に大きめのバッグを準備して
店頭から店内には、みずみずしい野菜類が積み上げられていますが、どちらも人気店のため、遅くとも午前中には行かないと品切れなんてこともありますからご注意を。遠方から訪れる人は大きなリュックを担いでくる人もいるそうですよ。車なら問題なしですが、バスや電車使用の方は、これまた買いすぎに注意してください。
肉厚シイタケのおいしさに感動
まず訪れたのは伊自良地区の入口にある「てんこもり農産物直売所」。交差点に大きな看板が立っていますからすぐにわかります。
こちらの人気は伊自良地区特産の伊自良連柿1連2,500~5,000円(販売期間は12月上旬~下旬)、干し柿(伊自良連柿)とゆず皮だけで作るゆず入り巻柿1,080円です。おみやげにも最適ですね。
直売所には大きな窓の明るい雰囲気の食事処も併設されています。コーヒー400円にサラダやゆで玉子が付くモーニング(8時30分~11時、400~450円)も人気です。
この日注文したのは夏期には食べられないというしいたけカツ丼780円。山県名産の肉厚シイタケにダシがたっぷりと染み込んでいて、岐阜の忘れられない味がひとつ増えた!と心の中で絶賛しました。
おみやげに喜ばれそうな加工品も
食後は黒ニンニクや黒酢、ボーノポークなどの加工品を買い足し、次に目指したのは美山地区の「ふれあいバザール」。美山という地名のとおり、車窓からは少し色付いた山々がすばらしい風景を楽しませてくれました。
野菜のほとんどは美山地区の朝どれです。
美山地区の朝どれ野菜がいっぱい
ここでどうしても味わっておきたいのは、伝統食材の桑の木豆。
かつてこの地域は養蚕が盛んで、 桑の木が多く栽培されていました。その根元に種をまき、木に這わせて栽培したことから桑の木豆とよばれています。インゲン類の豆で、10月の完熟期には鞘や豆に赤いかすり模様が入ります。秋には生でも食べられますが、乾燥させて保存し、水で戻して、料理によっては鞘ごと食べる習慣があります。豆の食感はホクホクして、とても味わい深く、おやつにもお料理にもぴったり。イソフラボンやポリフェノールが多く含まれ、健康にも申し分ない食材です。桑の木豆は飛騨・美濃伝統野菜に認定されています。
桑の木豆と手打ちそばの絶品定食を
注文したざるそば定食940円には、フライやおこわに桑の木豆が使われていて、確かにクリやサツマイモのようなホクホク感がありました。もうひとつ驚かされたのはそばのおいしさ!黒っぽい田舎そばは麺が細かったり、幅広だったりと手打ち感満載で、しっかりした歯ごたえがたまりません。
地元産の伝統的な食材のおいしさを知ってほしい
各直売所では自分たちが生まれ育った地域の食材のおいしさを、ほかの人々にも知ってもらいたい。だから食材を販売するだけでなく、食事処で本当のおいしさを味わって、納得して購入していってほしいのです。
山県市の農産物直売所でがんばる人々の熱気を感じた1日でした。
「てんこもり農産物直売所」「ふれあいバザール」アクセス・基本情報
てんこもり農産物直売所(てんこもりのうさんぶつちょくばいじょ)
電話 0581-36-2663
住所 岐阜県山県市小倉755-2
URL http://tenkomori-ijira.com/
交通 JR岐阜駅から車で45分
時間 8時30分~17時(食事11〜15時)
休日 水曜、12月31日~翌年1月5日
駐車場 70台
ふれあいバザール(ふれあいばざーる)
電話 0581-53-2125
住所 岐阜県山県市船越416-13
交通 JR岐阜駅から車で50分
時間 直販は7~17時(食事処は10~14時)
休日 月曜、年末年始、お盆(飲食は第3日曜も休業)
駐車場 40台