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「岐阜レトロミュージアム」で童心に帰る

記事ID:0008058 更新日:2020年2月18日更新

「岐阜レトロミュージアム」で童心に帰る

昭和から平成初期のゲーム機やパチンコ台で楽しもう

店舗外観

素朴なプレハブのような小屋が昭和のゲームのワンダーランド!?

 

岐阜レトロミュージアムの入口はふたつあります。左手はラムネ、ゼリー、ポン菓子など昭和中期から続くロングセラーの駄菓子の山。子どもの頃、10円玉を握りしめて買いに出かけたカラフルな駄菓子たちです。

その奥はデパートの屋上に並んでいたようなモグラたたきや、がんばれ運転士などの大型のゲーム機、そして昔の喫茶店によくあったテーブル式のゲームがずらり。ちなみに外観を飾る看板もすべてレトログッズ。入口で入場料を払って、いざ入店してみましょう。

 

500円玉が「新500円硬貨」とよばれた時代の娯楽に挑戦!

店内画像

広々としたパチンコホールには、当たると飛行機の羽根が開くタイプ(羽もの)のパチンコ台が40〜50台、いずれも昭和から平成初期にかけての逸品ばかりです。パチンコ場は景品交換ができないので小学生でも自由に遊ぶことができます。

入場券を購入すればゲームもパチンコも遊び放題というのは大人にもうれしい限り(オートレストランと駄菓子は別途有料)。入場券の自動販売機に張られた「新500円硬貨使えます。というシールも微笑みを誘います。500円硬貨が発行されたのは昭和57年(1982)ですから、この自販機もきっと30数年以上前のものなのでしょう。

 

レトロパチンコ台の「羽もの」、「チューリップ」の意味分かりますか?

店内画像

レトロなパチンコ台やゲームをもっとも懐かしがるのは、40~50代の男性だとか。若い時代の血がたぎるのかも知れませんね。その人が子どもだったとき遊びにつき合ってくれた父親やおじいちゃん、昭和なんて時代はまったく実感がないという孫、ここは3世代がいっしょに楽しめるミュージアムなのです。子どもたちが大喜びするのは、通常子どもには禁止されているパチンコ場だということです。

店内画像

パチンコ未経験ですと、右手にある握りを廻すと100%のパワーで反対側に当ててしまい、玉は跳ね返ってくるばかりです。戸惑っていると、スタッフがドル箱(出てきた玉を入れておくプレスチックの箱)を持ってきてくれてレッスンしてくれます。狙いどころは掴んだものの、羽ものの羽が開くと楽しく、つい打つのを止めてしまいましたが、ここで打たなくては勝負アリです。これは隣のチュ−リップの台でも同じこと…。しかし!!パチンコを止める頃には、なぜか箱の半分程度は玉が入っていたのですから、じつは才能があるのかも知れませんね。

 

500円玉なんて存在しなかった時代の自販機で

店内画像

右手の入口はオートレストランです。ラーメン500円や、カップヌードル250円、ブタめん150円、ホカホカのハンバーガー300円などが購入できる自動販売機が10台以上並びます。ユニークなのは、機械の具合によって使用できる硬貨が限られていること。100円玉は使えないけど50円玉は使える、そんなときはすぐ隣のレジで両替できます。なかには500円玉が入らない機械もあって、その機械が作られた時代には500円硬貨などなかったということですね。

 

レトロパチンコ台収集から始まったミュージアムの歴史

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元はパチンコ台のコレクターだったという館長の杉本勇治さん。「今では地方にまとまっているレトロな品々をまとめて購入し保存するのが自分の仕事」と言います。

パチンコホールにあるような最新鋭機ならいくらでも購入できるでしょう。しかし羽ものや、地味なチューリップが開くような台を探すのは至難の技。

モグラたたきやアフターバーナー、今ではスマホにすっかり存在価値を奪われてしまったテーブル式ゲーム、オートレストランの自動販売機、口の中が染まってしまうようなゼリーの駄菓子……。今では手に入りにくくなったものばかりです。

杉本さんは令和の時代では貴重になってしまった、それら文化遺産を求めて、日本中自らの足で飛び回って収集しているのだそうです。

 

店内画像

パチンコやゲームで遊んで、最後に、こんぺいとう40円を購入した、数人の小学生が自転車に乗って、帰って行く姿を見守る杉本さんは、とても優しい目をして「こういう場を作りたかったのです」と言いました。

自分が子どものころ、こんなミュージアムがあったらどんなに楽しかったことだろう。できればテーブル式のインベーダーゲームもあるといいな。夕日を浴びて帰って行く子どもたちを見ながら、ひとり想像を広げていました。

 

岐阜レトロミュージアムのアクセス・基本情報

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岐阜レトロミュージアム(ぎふれとろみゅーじあむ)

住所 岐阜県山県市椎倉323

交通 JR岐阜駅から岐阜バス岐北線谷合行き・塩後行き、または岐阜板取線ほらどキウイプラザ行き、椎倉下車すぐ(JR岐阜駅から車で約35分)

入場料 中学生以上:1時間800円、3時間2000円、1日3000円

    小学生:1時間500円、3時間1300円、1日2000円

    4〜6歳:1時間300円、3時間・1日800円

時間 10~17時

休日 火~木曜(祝日の場合は営業)

駐車場 50台